生活の知恵

布マスクの正しいお手入れ方法は?安心な除菌テクニックとは?

2020年はコロナウィルスの大流行により、例年の比でないくらい、マスクが注目されています。

 

使い捨ての不織布マスクは、インターネットではメルカリなどで高額の転売が問題視され、転売禁止になるほどでしたし、商店街では薬局にマスクを買うために長蛇の行列ができるほどで、普通に買うのはなかなか難しいです。

 

そんな中、布マスクは、政府から配られる話もありますし、簡単にマスクを手作りする方法もあり、再注目されています。

布マスクは、使い捨ての不織布マスクと違い、洗って何度も再利用できるところが良いのですが、お手入れ方法を誤ると感染を広げたりすることがあるので注意が必要です。

今回は、布マスクの正しいお手入れ方法や、安心な除菌テクニックについてお伝えします。

 

布マスクの正しいお手入れ方法

使用した布マスクのお手入れは、使い終わったらすぐに手洗いする、と言うのが基本です。

使用済みマスクは、ウィルスがすでについているものと考えて、取り扱いましょう。

SARS-CoV-2の研究機関であるロッキー・マウンテン研究所の研究者ムンスター氏によると「通気性・通水性の高い物質の上では、ウイルスは急速に乾いて繊維にこびりつく可能性がある」のです。(英語記事 Covid-19: How long does the coronavirus last on surfaces?

 

マスクの正しい洗い方

①帰宅したら、手洗いうがいをした流れで、マスクも手洗いします。マスクを手洗いする際はゴム手袋使用が望ましいです。

マスクを手洗いするときは、洗面器に水を入れ、洗濯用洗剤を先に良く溶かしてから、マスクを10分浸した後、優しく押し洗いします。

 

この時、洗濯機で洗濯すると、ネットに入れていたとしても、マスクの顔を覆う生地の部分も、耳にかけるゴムも傷む原因になります。また、こすり洗いもマスクの生地を傷める原因となります。

 

②マスクについた洗剤を水洗いでよく流した後、軽く水けを取ります。

 

③洗面器に水を入れ、塩素系衣料用漂白剤を水1ℓに対し15mlの割合で溶かしてから、マスクを10分浸します

※色物は色が抜ける場合があります。

 

④マスクについた漂白剤をよくすすいで洗い流した後、清潔なタオルに挟んでパンパン!と叩き、水けをしっかりとります。

 

⑤形を整えて、陰干しします。

 

このマスクの洗い方は経済産業省推奨のものです。

 

 

マスクを固形石鹸で洗うのは効果ある?

マスクを洗濯用石鹸で洗う目的は、マスクについた汚れやウィルスを洗い流すことです。

マスクについた汚れやウィルスを洗い流すこと自体は洗濯用石鹸だけでなく、固形石鹸でも可能です。

固形石鹸は、泡立てた泡に洗浄力があります。

 

マスクを洗う時に固形石鹸を使用する場合は、良く泡立ててから使うというのがポイントです。

 

石鹸で洗ったら、良く水洗いし、その後塩素系の漂白剤で殺菌すればOKです。

(参照:日本石鹸洗剤工業会

 

マスクに市販の消毒液や除菌水を吹きかけるのは殺菌効果ある?

マスクに市販の消毒液や除菌水を吹きかけるのはNGです。
花王のHPではっきりNGと書かれています。

 

マスクに「ビオレu 手指の消毒液」「ビオレガード 薬用消毒スプレー」「リセッシュ」「クイックル Joan 除菌スプレー」をスプレーすれば再利用できるの?

「ビオレu 手指の消毒液」「ビオレガード 薬用消毒スプレー」「リセッシュ」「クイックル Joan 除菌スプレー」のマスクへの使用はおすすめできません。
いずれもマスクへの使用を考えた製品ではないために、マスクの性能や材質への影響を確認していません。

布製のマスクは洗剤等で洗うことで再利用できる場合がありますので、下記のページをご参照ください。
※使い捨てマスクは、ウイルスをキャッチする性能が低下するため、基本的に、再利用はおすすめしません。

 

花王のHPでも布製のマスクは洗剤等で洗うことを推奨しています。

 

マスクに酵素水やアロマオイルをかけるのは効果ある?

最近、マスクに酵素水やアロマオイルをふりかけて効果を謳っている商品がありますが、NGです。

酵素水やアロマオイルの効果については、消費者庁で注意喚起されています。

 

消費者庁は、今般の新型コロナウイルス感染症の拡大に乗じ、インターネット広告において、新型コロナウイルスに対する予防効果を標ぼうする健康食品、アロマオイル、光触媒スプレー等(以下「ウイルス予防商品」という。)に対し、緊急的追加措置として、景品表示法(優良誤認表示)及び健康増進法(食品の虚偽・誇大表示)の観点から表示の適正化について改善要請等(別紙1)を行うとともに、マスクのおとり広告に対し、景品表示法(おとり広告告示※)の観点から再発防止の指導を行いました。また、SNSを通じて一般消費者等への注意喚起(別紙2)を行いました。

消費者庁は、新型コロナウイルスの予防効果を標ぼうする商品等の不当表示に対する監視指導を実施しています。現時点で、健康食品、アロマオイル、光触媒スプレー等の商品については、当該ウイルスに対する効果を裏付ける根拠は認められていませんので御注意ください。

(参照:消費者庁HP )

コロナウィルスはまだ特効薬やワクチンもできておらず、わかっていないことも多いです。

出所の確かでない商品には手を出さない方が良さそうです。

 

アロマオイルは香り自体を楽しむ程度に留めておきましょう。

 

まとめ

今回は布マスクの正しいお手入れ方法についてお伝えしましたが、いかがでしたか?

 

布マスクは、使用したらすでにウィルスがついているものとして扱い帰宅したらすぐ、手洗いうがいをした流れで、マスクも手洗いしましょう。

マスクはまず洗濯用洗剤でつけ置き押し洗いし、ウィルスを洗い流してから、塩素系漂白剤で殺菌します。

 

それ以外の方法でのお手入れは安心できるものではないので、注意してくださいね!

 

 

 

 

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