手作りお弁当は節約できるし、健康管理もできて良いのですが、梅雨時や夏場はお弁当が傷みやすいのが心配です。
せっかく作ったお弁当を食べて食中毒…なんて洒落になりません。
今回は梅雨時や夏場は必見!お弁当を傷ませないための簡単テクニックについて、お伝えします。
目次
お弁当が傷む原因「細菌」をつけない、増やさない
お弁当が傷む原因となる細菌は、組織を構成する 80~85%は水分で、 30~40℃を至適温度とする菌が多いです。梅雨時や夏場は、気温と湿度が高く、お弁当が傷む原因となる細菌が増えやすいのです。
お弁当を傷ませないためには、お弁当を作る時に「細菌」をつけないように、また増やさないように、そしてやっつけるのが大事です。
細菌をつけないポイント
- 前の日に使ったお弁当箱は洗ったら水分を取りしっかり乾かす。
- お弁当作りの前の手洗い、材料はしっかり洗う。
- 調理道具は殺菌してから使う
お弁当箱をせっかくきれいに洗っても、濡れているとそこから雑菌が繁殖することがあるので、しっかり乾かすのが大事です。
また、手には様々な菌がついています。石鹸を使ってしっかり洗うことで食中毒の原因となる細菌をしっかり落としましょう。
お肉や魚には細菌がついている場合があるので、切った後の包丁やまな板はしっかり洗って殺菌します。調理道具を分けるのも手です。
細菌を増やさないポイント
- お弁当内の水分(湿気)に気を付ける
- お弁当のおかずの味付けは濃い目につける
- 殺菌効果のある香辛料や食材を利用する
お弁当を傷ませない一番のポイントは、お弁当の温度、水分です。
調理前の材料は、保存温度を守り、肉、魚などは購入後はすぐに冷蔵庫にしまいましょう。
調理をする際は、75℃1 分以上(ノロウイルスは 85℃1 分以上)の加熱で殆どの細菌は殺菌できるので、昨晩ののこりのおかずを利用する時も、しっかり加熱してからお弁当箱に詰めます。
そして、調理後は手早く冷ましてからふたをしましょう。冷ますことで、食品から出る水分を蒸発させることもできます。おかずにはなるべく水分が入らないように、プチトマトはヘタを取って洗ったら水けをふきとり、汁気はしっかり切ります。
お弁当を持ち運ぶときは保冷バッグに入れ保冷剤を入れるなど、お弁当の温度が上がらないように気を付けましょう。
お弁当のおかずは、普通のおかずよりも濃い目に味付けすることで、塩分により腐敗を防止することができます。
また、酢、山椒、ワサビ、唐辛子、カレー粉などの香辛料や、青しそ、梅干しなどの食材は、殺菌効果があるので、活用すると良いですね。
お弁当を傷ませない「殺菌」テクニック
お弁当を傷ませない簡単な殺菌テクニックは、酢を活用することです。
酢は、お米にまぜて酢飯にする、とか、照り焼きに少し酢を入れて味付けをさっぱりさせる、手羽先を酢で煮るなど、調味料としても使えますが、裏技としてお酢を含ませたキッチンペーパーで、盛りつけ前のお弁当箱の内側を拭くことで、お弁当箱を簡単に殺菌することができます。
お酢を使ったおかずの簡単レシピ
鮭のフレーク使用で簡単、混ぜご飯
材料:ご飯1合、鮭フレーク(お好みで)、酢(大さじ1)、砂糖(大さじ1)、塩(小さじ2分の1)、いりごま(適量)
作り方:酢、砂糖、塩を合わせたら、ご飯にまぜる。しっかり混ざったところで、鮭のフレークを混ぜ、お弁当箱に詰めてからいりごまをふりかける。
鶏むね肉の酢入りの照り焼き
材料:鶏むね肉1枚、ショウガ(1片)、ニンニク(1片)、長ねぎ(4分の1本)、しょうゆ(大さじ1.5)、酢(大さじ1)、砂糖(大さじ1)、ごま油(小さじ2分の1)、酒(小さじ2分の1)、サラダ油(大さじ1)
作り方:鶏むね肉は味がしみやすいように、フォークで穴を開ける。ショウガ、ニンニク、長ねぎはみじん切りにし、しょうゆ、酢、砂糖、ごま油、酒と鶏むね肉を一緒にビニール袋に入れ揉みこみ、10分置く。フライパンに油をひいて鶏むね肉を焼き、火が通ったら漬け汁を入れて汁を煮詰める。照り色がついたら完成。
手羽先の黒酢煮込み
材料:鶏の手羽先(8本)、ニンニク(2片)、赤唐辛子(1本)種を取る、黒酢(200㏄)、砂糖(大さじ5)、しょうゆ(大さじ3)、黒コショウ少々
作り方:鍋に鶏の手羽先と他の材料を全て入れてまぜ、強火にかける。煮立ったら中火にし、手羽先を上下に返しながら15分ほど照りが出るまで煮て、完成。
お弁当を傷ませない「保冷」テクニック
お弁当を傷ませないためには「保冷」テクニックも大事です。
簡単な保冷テクニックとしては、
- ご飯やおかずはしっかり冷ます
- 冷凍食品で自然解凍でできるお惣菜をお弁当箱に入れる
- 保冷剤をお弁当箱の上に置く
- 保冷バックに入れる
というのがあります。
まとめ
今回は梅雨時や夏場は必見!お弁当を傷ませないための簡単テクニックについて、お伝えしましたがいかがでしたか?
お弁当が傷む原因となる細菌はつけない、増やさない工夫が必要です。
細菌は水分と30℃~40℃の温度がある環境で増えやすくなりますので、お弁当を傷ませないためには、お弁当に入れるおかずはしっかり加熱して菌を殺し、しっかり冷まして水分を飛ばしてからふたをするのが基本です。
お酢を含ませたキッチンペーパーで、盛りつけ前のお弁当箱の内側を拭いてお弁当箱を殺菌したり、自然解凍でできる冷凍食品を活用して保冷したりといったテクニックはすぐにできるものばかりなので、明日の朝からさっそく試してみてくださいね。
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