生活の知恵

冷えによる身体の不調を防ぐ3つの温めポイント

二月の「如月(きさらぎ)」とは、 寒さ のために更に着物を重ねて着るので「衣更着」という説があるそうです。二月は暦の上では春ですが、まだまだ冬型の気圧配置が現れて続くことが多く、寒さにより、身体を冷やしやすい時期なので、衣服による体温調節が大事な時期ということなのですね。

健康な身体を維持するには36.5度前後の体温を保つことが理想と言われていますが、平熱が36度以下の低体温の人は多くいます。体温は0.5度下がるだけで体調に変化を及ぼすそうで、血行不良やむくみ、女性特有の体調不良、頭痛、肩こり、腰痛などは、身体が冷えることで、より悪化することがありますし、気管支炎、アレルギー、肝炎などの病気も身体の冷えが関係すると言われています。

現代の生活習慣では、例えば、自販機のペットボトルにより冷たい飲料水を取ったり、真夏のエアコン、過剰なストレス、運動不足により、身体を冷やしやすい傾向があります。平熱が36度以下の人は身体が冷えていると考え、身体を冷やさない生活を考えてみましょう。

身体の冷えを防ぐには、まず、どこを温めるべきか?

身体を温める、と言ってもストーブの前で身体を温めることは、「体温を上げる(下げない)」という根本的な解決にはつながりません。体温を上げるには身体の表面ではなく、内側から温める必要があります。

 

身体を温めるのに重要なのは、温める位置です。結論から言うと、温める場所として最も重要なのはお腹です。

お腹=腸は身体の免疫システムを司ると言われています。腸には病原菌やウイルスなどの外敵を退治してくれる「免疫細胞」が集結し、その数は全身の7割を占めているのです。腸内の免疫細胞は良質な「腸内細菌」によって強くなりますが、低体温では腸内細菌が減少してしまいますので、お腹を冷やさないことが、身体の不調を防ぐには重要なのです。

 

お腹を冷やさないようにするには、お腹の外側は、腹巻やお腹全体を包み込むような下着を着用することです。また、内側からは、冷たい飲み物や食べ物を食べ過ぎず、白湯など温かい飲み物や食べ物を取るように心がけましょう。

 

下半身(太もも)の筋肉を温める&鍛える

身体全身を温めるには、血管が集まる大きな筋肉を温めると、血液循環により効果が高いです。

下半身、特に腰からお尻にかけての大殿筋、臀筋群や太もも前面の大腿四頭筋を温めて血行を良くすると、脚全体の血液を心臓にもどし、全身の冷えを解消します。脚の血行を促進し、むくみを取るようなレギンスパンツの着用は冬場は特におすすめです。

下半身を集中的に温めたいときは、入浴はシャワーで済まさず、38度~40度のお湯に、30分程度浸かる半身浴をしましょう。

ストレッチで筋肉を柔らかくし、スクワットなどのトレーニングを行うことで、体温が上がりますし、筋肉量、筋肉を通過する血液量が増しますので、お風呂上りに下半身の筋トレで鍛えるのもお勧めします。

 

3つの首を温める

首、手首、足首の皮下には、太い動脈が通っているので、冷たい外気に触れると熱を奪われやすい場所です。特に、手首、足首は心臓から距離があり、この位置の冷えが末端冷え性に繋がります。

冬場は、マフラー、温かい靴下、レッグウォーマー、手袋を着用して冷やさないように心がけましょう。

冬場、足元が冷える時は靴下を重ねて履くのもおススメします。

 

まとめ

今回は、冬場から春先に特に気をつけたい、冷えによる身体の不調を防ぐ3つの温めポイントについてお伝えしましたがいかがでしたか?

冷えによる身体の不調を防ぐにはまずお腹、そして下半身、3つの首を温めましょう。

下着や靴下、マフラーなど、お気に入りのアイテムを取り入れて、楽しみながらポカポカ温め生活できると良いですよね。

しっかり温めて、冷えを入れないようにしたいですね。

 

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